2025/09/26
異文化を超えた夫婦愛:小泉八雲と妻セツの物語
こんにちは。今日は「異文化を超えた夫婦」について書いてみたいと思います。世の中には様々な夫婦の形がありますが、先日NHKで放送されていた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻・小泉セツの物語に強く心を動かされました。
世界的作家・小泉八雲
小泉八雲はギリシャで生まれ、アイルランドで育ち、19歳でアメリカへ渡り新聞記者として活動しました。その後、39歳で来日し、松江で英語教師を務めます。彼の代表作のひとつ「耳なし芳一」は、多くの人が子どもの頃に一度は耳にしたことがあるでしょう。盲目の琵琶法師・芳一が平家の亡霊に取り憑かれるという物語は、恐ろしくも印象的で、今なお語り継がれています。
しかし、八雲の作品が世界に知られるようになった背景には、妻セツさんの存在が欠かせません。
異文化を超えた結婚
八雲は日本語を話せず、セツさんも英語を話せませんでした。それでも二人は結婚し、やがて「ヘルン言葉」と呼ばれる独自の言語を作り上げます。これは英単語と日本語を組み合わせた特別な表現で、二人だけに通じる夫婦の共通語でした。
言葉の壁を超える努力と工夫こそ、まさに異文化夫婦の強さを示すものです。
夫婦の共同作業が生んだ文学
セツさんは地方の民話や怪談を集め、自ら研究し、感情を込めて夫に語りました。その際、ただ説明するのではなく、声の調子を変えたり、雰囲気を工夫して伝えたそうです。八雲はそれを基に物語を脚色し、文章に仕上げました。
つまり、小泉八雲の作品は夫婦の共同作業によって生まれたのです。
世界に届いた物語と夫婦愛
八雲の作品は英語で世界中に広まり、多くの読者を魅了しました。アインシュタインが初来日した理由の一つが「小泉八雲に会いたかったから」と言われるほど、彼の影響は大きなものでした。
その背後には、常に夫を支え続けたセツさんの献身的な努力がありました。夫をどう喜ばせるかを考え抜き、全力で実行したセツさんの姿勢こそ、理想のパートナー像ではないでしょうか。
理想の夫婦とは
異文化、言語の壁を超えながらも、互いに補い合い、一つの大きな成果を築き上げた小泉八雲とセツ夫妻。まさに「理想の夫婦」と呼ぶにふさわしい存在です。
現代の国際結婚や異文化夫婦に悩む方にとって、この物語は大きなヒントと勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

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